棟瓦が少しズレているだけでも、雨漏りにつながりますか?
はい、つながる可能性は非常に高いです。数ミリのズレであっても、そこから雨水が棟内部の漆喰や土台を濡らし、時間をかけて下地を腐食させます。この劣化が雨漏りを引き起こすのです。
棟の修理に火災保険を使うと、保険料は上がりますか?
一般的に、台風や強風などの自然災害(風災)による修理で火災保険を利用しても、自動車保険のように翌年の保険料が上がることはありません。ただし、保険会社や契約内容によって異なる場合があるため、事前にご確認ください。
棟の積み直し工事は、何日くらいで完了しますか?
今回の事例のように、棟の一部(4.4m程度)の積み直しであれば、天候が良ければ1日~2日程度で完了します。工事の規模や天候によって変動します。
棟のズレを自分で直すのは危険ですか?
非常に危険です。屋根上での作業は滑落・転落のリスクが高く、また専門知識のない補修はかえって水が抜けなくなり、内部の腐食を早める原因となることがあります。必ず専門業者にご相談ください。
棟の寿命は何年くらいですか?
棟瓦本体は非常に長持ちしますが、下地の土台や漆喰の寿命は一般的に20年~30年程度です。この漆喰が剥がれてきたら、棟の積み直しや漆喰補修をご検討ください。
棟のズレを直さずに放置した場合、最悪どうなりますか?
最悪の場合、次の大型台風や地震で棟全体が崩壊し、瓦や土が周囲に落下する危険性があります。また、下地が広範囲で腐食し、屋根全体の葺き替えが必要になるなど、修理費用が大幅に高額になる可能性があります。
棟の「漆喰補修」と「積み直し」の違いは何ですか?
漆喰補修は、棟の側面が剥がれた漆喰を部分的に塗り直す軽度のメンテナンスです。一方、棟積み直しは、瓦を全て外し、なんばん漆喰で下地の土台から新しく作り直す大掛かりな修理で、耐久性が大幅に向上します。
棟の積み直し後、どれくらいメンテナンスフリーで大丈夫ですか?
なんばん漆喰を用いた今回の積み直し工法であれば、棟瓦の浮きやズレに対して一般的に15年~20年程度は大きなメンテナンスは不要とされています。ただし、定期的な点検は推奨されます。
棟積み直し中に雨が降った場合、雨漏りの心配はありませんか?
棟積み直し工事を行う際は、その日の作業を終える際に必ずブルーシートなどで棟の開口部を厳重に養生します。突然の雨でも雨漏りが発生しないよう、細心の注意を払って作業を進めますのでご安心ください。
棟の修理費が高額で、すぐに支払えない場合の相談は可能ですか?
はい、可能です。火災保険の活用サポートはもちろん、状況に応じて分割払いやリフォームローンのご相談も承っております。お客様のご事情に合わせた支払い計画を一緒に検討いたします。




