石綿を含む可能性があるスレート屋根では、工事前の調査と、工法に合う対策が必要です。動画では塗装、カバー、葺き替えの選択肢を紹介しています。
工事を始める前に、石綿の有無を調べる
動画には工事してみないと分からないという説明がありますが、不明なまま工事を始めてよいという意味ではありません。法令に基づく事前調査を先に行います。
資料と現地で確認し、判断できない場合には必要な分析や、含有とみなした対応などを検討します。資格等の要件を満たす調査者に依頼してください。
製造年や品番は、調査の手がかり
建築時期や製品番号、図面、メーカー資料などを照合します。動画に出てくる規制年だけで、すべての材料の含有・非含有を断定できません。
裏面の表示を探すために、自分で屋根材を外したり割ったりしないでください。工事前に確認できる資料を整理して業者へ渡します。
飛散の可能性を、一律に否定しない
健全な成形板を通常使用している状況と、切断や撤去などの作業は分けて考えます。動画の『放置しても被害はない』という表現だけで絶対安全と判断しないようにします。
材料の種類や劣化状態、作業方法に応じた対策が必要です。特に洗浄や研磨も含め、何を行うかを事前に確認します。
塗装は、石綿の除去にはならない
塗装で表面を保護する方法を紹介していますが、内部の石綿がなくなるわけではありません。基材が傷んでいる場合は塗装が適さないこともあります。
下処理の際の飛散防止や、採用する塗料の適合を確認します。塗れば安全対策がすべて完了するという説明にはしないことが大切です。
カバーでは、既存材の情報を残す
既存屋根へ新しい防水層や屋根材を設ける方法です。撤去量を抑えられる場合がありますが、石綿を含む既存材は残ります。
下地の強度や追加重量、穴あけなどの作業を確認します。将来の解体や改修に備え、残した材料と調査結果を記録しておきます。
葺き替えは、撤去と処分まで計画
既存材を取り除いて新しい屋根へ替え、下地や断熱も見直す選択肢です。石綿を含む材料の取り扱いと適正な処分を含めて計画します。
費用だけでなく、現在の傷み、今後の住まい方、残す部分を比較します。調査結果と工事範囲が明確な見積もりで、適した改修を選んでください。
出典:マックスリフォームチャンネル「アスベスト含有のスレート屋根のメンテナンスについて」。動画の解説をもとに、読みやすい文章に整理しています。