高額なリフォームより部分的な修理を!賢い屋根のメンテナンス



こんにちは!屋根工事専門 マックスリフォームです。

住み始めた当初はどこも新品だったお住まいも、少しずつ劣化や汚れが気になってきたりしますよね。

室内であればすぐに気づきやすく、掃除や手入れがしやすいかと思いますが、屋根も築後年月が経てば、時間とともに劣化してきます。

今回のスタッフブログでは、そん屋根の部分修理に関する基礎知識を屋根材別に解説していきたいと思います!

高額な修理になる前に、ポイントを押さえて部分的にメンテナンスしていく事で、出費を抑えつつも屋根を長持ちさせることが出来ますよ(^-^)

部分的な屋根修理のポイント ~瓦屋根編~

和瓦屋根

① 瓦の欠けなどの破損

破損した瓦を取り外し、新しい瓦に差し替えます。 

欠けた部分に適切なサイズの瓦を選び、周囲の瓦との調和を考えながら正確に取り付けます(*^^*)

② 屋根面の瓦ズレ

ズレた瓦を正しい位置に戻し、再度固定します。 

瓦の下には固定用の葺き土や漆喰が使用されていますので、状態に合わせて下地を整えながらズレた瓦をしっかりと固定します。 

ズレた瓦をただ戻すだけでなく、ズレる原因となった下地の土をしっかり調整してから再固定する事が肝心です!

③ 漆喰の剥離

漆喰が剥がれている部分は、古い漆喰を取り除き、新しい漆喰を詰め直します。

均等な厚さで漆喰を詰め、表面をなめらかに仕上げることで水の浸入を防ぎます。

この漆喰のメンテナンスについては、実は業者でも間違った知識で施工しているところが多いのです。

既存の漆喰が割れる・剥がれる・ヒビが入るなどした時に上から新しい漆喰を塗る「増し塗り」をするという方法をよく見かけるのですが、この方法はかなりの確率でその後の雨漏り被害に繋がります。

漆喰が劣化した場合は、面倒でも1度既存の漆喰を剥がして下地を整えてから新たに均等に漆喰を均す、これがプロの仕事です!

④ 棟の崩れ

棟部分が崩れている場合は、棟の取り直し工事が必要です。

棟を一旦解体し、瓦を積み直すことになります。

部分的な屋根修理のポイント ~スレート屋根編~

スレート屋根
スレート屋根とは、セメントで形成された大体5ミリ程の薄い屋根材です。

凹凸がなくシンプルな形状でデザイン的にもお住まいをスッキリと見せることが出来ます(*^^*)

① スレートのヒビ割れ

ヒビ割れた箇所にはコーキングを使用して補修します。

ヒビの広がりを防ぎ、撥水性を保つためにコーキング材を丁寧に充填します。

② 棟板金の剥がれや浮き

剥がれた棟板金はクギを増し打ちして再固定します。

浮いた部分は棟板金を取り外し、新しい板金で交換することで安定させます。

部分的な屋根修理のポイント ~金属屋根編~

ガルバリウム鋼板屋根
続いては金属屋根。

昔のトタン屋根をイメージされる方も多いかと思いますが、最近はガルバリウム鋼板という亜鉛とアルミの合金で形成された高耐久な屋根材が主流です。

屋根としてもかなり高寿命ではありますが、劣化するとどうしても金属の特性上錆びが発生します。

① 錆びの進行などによる穴あき

穴のある箇所は部分的に屋根材を交換します。

錆びた板金部分を切り取り、新しい金属屋根材を取り付けて修理します。

既存の板金が錆びたから全交換、というケースももちろんあるのですが、今は技術も職人の腕も発達しており、錆が移らないようにルーフィング(防水紙)を敷いてその上に板金をのせる部分的なカバー工事なども可能になりました(*^^*)

② 棟板金の剥がれや浮き

剥がれた部分にはビスを増し打ちして再固定します。

棟板金が劣化している場合は、全体的な交換が必要なこともあります。

棟板金は瓦屋根以外の屋根材であれば、頂上に必ず施工するパーツになります。

部分的な屋根修理のポイント ~アスファルトシングル屋根編~

アスファルトシングル屋根
アスファルトシングルとは、ガラス繊維を基礎材としたものに、道路舗装にも使うあのアスファルトを浸透させコーティングした屋根材です。

日本ではまだ数少ないですが、アメリカでは100年以上続く歴史の長い人気の屋根材です(*^^*)

① アスファルトシングルの剥がれ

剥がれたシングルは新しいシングルで貼り直します。

古いシングルを取り除き、接着剤や釘で新しいシングルをしっかりと固定します。

② 棟板金の剥がれや浮き

スレート屋根や金属屋根と同様、剥がれた箇所にはクギを増し打ちして再固定します。

棟板金という名前に馴染みのない方がほとんどだと思いますが、屋根の頂上で屋根材を押さえる仕上げの板金で、屋根全体の中で最も重要なパーツです。

災害による屋根被害は、ほとんどが棟板金の劣化や固定の緩みです。

棟板金は特に、定期的(5~10年)な点検や再固定、交換が必要なパーツであることを頭に入れておきましょう(^^)/

屋根を長持ちさせる最大のコツは定期点検!

屋根材の種類はたくさんありますが、基本的な施工・補修方法に大きな差はありません。

どんな屋根材でも、台風や豪雨に耐えられるように定期的な点検をしておくことをオススメします!